要チェック!
就職・転職活動のマナー
ペットリクルートを運営している動物病院経営パートナーEn-Jinの担当者も、日頃から多くの動物病院で就職面接や実習に立ち会う機会があります。その中でとても残念なのが、基本的な就職活動のマナーができておらず、院長先生や店長の印象を悪くしてしまう方が多いことです。
基本的なマナーができていないと、せっかくあなたが優秀でやる気のある方だったとしても、それとは関係ないところで評価を下げてしまうことになります。このページでは、就職・転職活動における基本的なマナーを紹介します。動物病院やペットショップに連絡をとる前に、ご一読を!
1. ファーストコンタクト
point1 指定された方法で連絡しよう
電話、メール、所定のエントリーフォームなど、動物病院や企業が連絡方法を指定している場合は、必ずその方法で連絡をしましょう。例えば「電話で連絡をください」と書いているにもかかわらずメールなど他の方法で連絡してしまうと、それだけで「この人大丈夫かな?」と思われてしまう可能性もあります。求人資料に記載されている連絡方法はしっかりとチェックしてから連絡をするようにしましょう。また、特に指定がない場合は「電話」での連絡が無難でしょう。
point2 時間帯に気を付けよう
動物病院やペットショップなどには電話応対専門のスタッフがいることは少なく、本来の業務をしながら電話に対応していることがほとんどです。業務開始直後や、業務終了直前の忙しい時間帯、お昼の休診の時間帯(動物病院では手術をしていることが多いです)などは避けて電話する方がよいでしょう。またどの時間にかけたとしても「今お時間よろしいでしょうか?」という一言は言うようにしましょう。
point3 元気に丁寧に
皆さんが想像している以上に、電話での第一印象は相手に大きな印象を与えます。院長先生や店長、スタッフさんたちは「電話応対も丁寧で優秀そう!」「電話が元気が無くてボソボソしゃべる人だから微妙かな」と考えながら、皆さんと電話をしています。そのことを意識して元気で丁寧な応対を心がけましょう。
point4 用件をまとめておく
動物病院やペットショップには、就職希望者以外にも多くの方から電話がかかってきます。最初に「ペットリクルートを見て就職(見学)希望で連絡しました」ということは伝えましょう。また電話の段階で確認しておきたいことなどがあればあらかじめまとめておきましょう(給与など細かい条件を電話で伺うのは失礼です。面接の際に確認しましょう)。
point5 訪問の候補日を考えておく
「では一度面接(見学)にお越しください。いつが都合よいですか?」と言われたときに「えーっと…」となってしまっては、段取りが悪いことを自ら伝えているようなものです。自分が病院を訪問できる候補日はあらかじめいくつか考えておき、手帳などスケジュールがわかるものを手元に置いて連絡するようにしましょう。
2. 面接に行く
point1 清潔感のある服装で!指定がなければスーツが無難
動物病院もペットショップも、動物の飼主様と接する「接客業」の一面をもっています。身だしなみを整えた清潔感のある服装を心がけましょう。「動きやすい格好で」などの指定がなければ、スーツで伺うのが無難です。また逆に過度なおしゃれも禁物です。動物を扱う仕事柄、香水、長い爪やネイルなどは禁止としている動物病院やペットショップも多いです。
point2 遅刻厳禁!早すぎる訪問もNG
社会人として遅刻厳禁は当然ですが、約束した時間の30分前など早すぎる訪問も迷惑です。約束した時間の5分前頃にお伺いするのがマナーとして適切でしょう。受付などで「○時から面接のお時間をいただいております○○と申します。」とはっきり伝えましょう。
point3 よくあるQ&Aはあらかじめ考えておく
自己紹介、これまでの経歴、何ができるか、志望動機、どういう職場を探しているかなどは面接の中で必ずと言っていいほど聞かれる質問です。あらかじめ自分の答えをまとめておきましょう。また「どうしてうちの動物病院(ペットショップ)に興味を?」と聞かれたときに答えに詰まらないよう、最低でもその動物病院(ペットショップ)のホームページはチェックしておきましょう。
point4 他の動物病院や企業の話はほどほどに
「他にはどんな動物病院や企業を受けていますか?」と聞かれることがあります。この質問に正直に答えるのは悪いことではないのですが、面接担当者も人間ですから、他にあまりに多くの動物病院や企業を受けていることを知ると「うちはたくさん受けるうちの一つなんだな…」「そんなに受けてまだ就職が決まっていないということは何か問題がある人なのかな?」などと余計なことを考えてしまいがちです。上記のような質問には、例えば「高度医療ができる動物病院を中心に数件見ています」などと答えるのがスマートでしょう。
また他の動物病院や企業をやたらと褒めたり、逆にけなしたりということは面接というTPOを考えると失礼ですので気を付けましょう。
point5 就職希望の意思の有無は明確に伝える
見学・実習をする中で、また面接の中で条件などについて話す中で、「ここに就職したい!」という想いを強くすることもあれば、逆に「ちょっとイメージと違ったかな」と感じることもあるでしょう。いずれにしても疑問点があればきちんと確認し、その結果就職の意思があるのかないのかを相手にきちんと伝えましょう。
3. 面接のキャンセル、内定の辞退は丁重に
とても悲しいことですが、面接の約束をしたにもかかわらず当日病院に来なかったり(ドタキャン)、就職の意思の有無を後日連絡いただくことになっていたにもかかわらず何も連絡をしてこない方が、たまにいらっしゃいます。
面接をキャンセルしたり内定を辞退すること自体は、本人の事情もあるので仕方ないことだと思います。しかしそういう場合こそ、時間を割いてくれた動物病院や企業には必ず丁重にお詫びやお断りの連絡をするようにしましょう。「連絡をしない」という行為は、獣医師・動物看護師・トリマーとしてどうかという以前に、「私は社会人失格です」と自ら言っているようなものであり、とても恥ずかしいことです。
また動物病院業界・ペット業界は皆さんが想像されている以上にせまい世界です。「先日、うちの求人に応募してきた○○さんという人に面接をドタキャンされた。気を付けた方がいいよ。」という話は近くの動物病院やペットショップなどに、あっという間に広まります。就職・転職活動は一期一会とはいえ、業界の中はつながっており、いつどこで誰にお世話になるかわからないのが動物病院・ペットの業界です。就職するかしないかにかかわらず、一度連絡をとった動物病院・企業に対しては必ず最後まで丁重に対応するようにしましょう。