求人用ツールの使い分けと動物病院向け求人サイトを使う際のポイント

  1. ペットリクルート
  2. 求人用ツールの使い分けと動物病院向け求人サイトを使う際のポイント

求人用ツールの使い分けと動物病院向け求人サイトを使う際のポイント

1.目的別求人ツールの使い分け

(1)新卒者の募集に有効なツール

① 各種学校への求人資料の発送

もっともオーソドックスかつアナログな手法ですが、やはり新卒者と出会うきっかけとして学校への求人資料の発送ははずせません。特に看護師・トリマーの場合、実習先を選んだ最初のきっかけとして「学校に届いていた求人資料を見て」という理由を挙げる人が、とても多いです。できれば近隣の学校だけではなく、より広い範囲の学校に求人情報を届けておきたいところです。


②動物病院向け求人サイト

ご存知の通り、現在、動物病院向け(ペット業界向け)の求人サイトはたくさん存在しています。「動物病院 求人サイト」「ペット 求人サイト」などのキーワードで検索すれば、有料のもの、無料のもの、掲載料型のもの、成功報酬型のものなど、10件以上の求人サイトがヒットすると思います。

よく聞かれるのが、「無料のもの、有料のもの、どちらを使えばいいのですか?」という質問です。ペットリクルートの運用母体である動物病院経営パートナーEn-Jinでは、会員の動物病院様の求人業務をサポートする中で、ほとんどの動物病院向けサイトを実際に使用したことがありますが、現在のところ「有料だからといって良い結果が出るわけではない」という結論に至っています(有料サイトを使われた経験のある先生の中には共感してくださる方も多いと思います)。

したがって、極力固定費を抑えて継続的に求人活動をしたいという場合は、まずは無料サイトにかたっぱしから登録し、求人情報を掲載することをお勧めしています。


③大学等が主催する就職説明会

獣医学科のある各大学や、動物看護・トリマー関係の大学・専門学校では、学校主催で毎年就職説明会を行っているケースもありますし、そうでなくても個別に就職説明会を受け入れてくれる場合もあります。弊社会員の動物病院様でも、そのような就職説明会を通じて就職希望者と出会い、内定につながったケースが多数出ています。

また最近は、弊社含め、学校以外の民間企業等が主催する就職説明会も増えてきています。価格や集客力、参加条件などは主催する団体によってまちまちなので、手放しにお勧めすることはできませんが、動物病院を就職先として考えている学生に出会う場所として視野に入れておきたいところです。


(2)既卒者(中途入社)の募集に有効なツール

①動物病院向け求人サイト

既卒者はインターネットで転職先を探すケースが多いため、「(1)」でも触れた、動物病院向け求人サイトは非常に有効です。サイトによっては、新卒者向けと、既卒者向けに分けて広告を出せるサイトもあるので、うまく活用しましょう。


②自社サイトの求人情報

既卒者の場合、新卒者以上に明確な目的意識をもって転職先を探している場合が多いです。何か集中的に学びたい医療分野があるとか、現状の給与や人間関係などに不満があり、その改善を求めている場合などです。そのため、求人サイトなどで気になる動物病院が見つかった場合でも、いきなり病院に連絡をするのではなく、まずはその病院のホームページを見てみるというケースが非常に多いです。

そのときに、ホームページに求職者に対するアピールポイントがわかりやすく書かれていれば応募というアクションへと背中を押すことにつながります。一方でホームページに「獣医師募集中 条件等は要相談」などと簡素な文章しかない場合は求職者の応募への意欲を削いでしまうことがあります。

飼主様向けのサイトとは別に、現役スタッフの声なども盛り込んだ求人専用のサイトを作れればベストですが、そこまでの余裕が無い場合には、求人のページを1ページ作成し、そこにアピールポイントを盛り込むだけでも構いません。ぜひ求職者の背中を押すようなページを用意して求職者を迎えましょう。


(3)業界外からの転職者の募集に有効なツール


①動物病院向け求人サイト

受付、清掃、事務などを募集する場合は、業界未経験者まで視野を広げて求人をかけるケースも少なくありません。また最近では、動物看護師等の職種でも、業界外からの転職も視野に入れて募集をするケースが増えています。業界外から動物病院業界への転職を考えている人は、動物病院やペット業界に特化した求人サイトを定期的に閲覧しているケースが多いため、積極的に活用したいところです。


②一般求人サイトや地域誌

業界未経験者の採用を視野に入れる場合、テレビCMでよく見かけるような一般の求人サイトや地域誌の求人広告も有効です。このようなツールは動物病院特化の求人サイト等に比べると知名度が高く閲覧者も多いため、多くの応募が期待できるというメリットがあります。一方で掲載料が比較的高額になることも多いので、費用対効果をよく考慮して使用しましょう。

また、業界未経験者を採用対象とする場合、どうしても能力やモチベーションにばらつきが出てしまいます(求めているレベルに達していない人が応募してきてしまうことが増える)。採用活動の効率を高めるためにも、書類選考を導入したり、求める能力などを明確に求人広告に記載するなどの工夫をしたいところです。

2.動物病院向け求人サイトを使う際のポイント

上記「1」でも紹介した通り、動物病院の求人活動に欠かせないツールの1つが動物病院向け求人サイトです。ここでは、動物病院向け求人サイトをより有効活用するためのいくつかのポイントを紹介します。すぐに取り組める簡単なことばかりですので、ぜひ参考にしてみてください。


(1)無料サイトで掲載の感覚をつかむ

上述の通り、動物病院業界の求人サイトは、現在のところ「有料だからといって良い結果が出るわけではない」というのが実情です。したがって、求人広告を掲載する感覚をつかみ、求職者の反応を見てみるためにも、まずは無料サイトにかたっぱしから掲載するというスタンスがお勧め です。そのうえで、予算に余裕があったり、さらに求人を強化したいという場合は有料サイトの利用も視野に入れましょう。

「動物病院 求人サイト」などのキーワードで検索すれば、いくつも求人サイトがヒットしますので、探してみましょう。「無料」という言葉が前面に出ていても、成功報酬が必要となったり、数カ月経過後に有料に切り替わるサイトもありますので、よく確認してから利用するようにしましょう。


(2)タイトルに情報を盛り込む

どの求人サイトを利用する場合でも必ず入力することになるのが求人のタイトルです。実はこのタイトルが非常に重要です。

<悪いタイトルの例>
「獣医師募集中!」
「看護師急募」
<良いタイトルの例>
「【社保完備】横浜市 エンジン動物病院  獣医師募集中」
「【未経験者歓迎】横浜市 エンジン動物病院 動物看護師募集中」

上記の例を見ていただければ一目瞭然かと思いますが、タイトルの付け方一つで求職者に与える情報量が全く変わってしまいます。 求職者はいくつもある求人情報の中で自分が興味を惹かれるものを優先的にクリックしますので、短いタイトルの中にもその病院の情報をしっかりと盛り込んでおくことが大切です。また多くの求人サイトではキーワード検索機能があり、上記の例であれば「横浜」とか「社保」といったキーワードで検索したときにヒットするかどうかということにも影響してきます。「たかがタイトル」と思わずに、ぜひしっかりと考えてタイトルをつけていただければと思います。


(3)条件面はできるだけ具体的に

<悪い雇用条件の書き方の例>
「委細面談」
「経験者優遇」
<良い雇用条件の書き方の例>
「初任給 月給250000円~」
「経験者は優遇致します。具体例:経験3年 月給280000円」

最近は多くの求人サイトが雇用条件を具体的に記載することを必須にしていますが、それでもたまに「委細面談」「給与は面談で要相談」というような曖昧な記載を見かけます。もちろん、掲載されている動物病院としては悪意があるわけではなく、実際に応募者の経験や能力によって条件が変わるので上述のような書き方をしているのだとは思いますが、果たして大まかな給与の金額の提示すらない求人に応募する求職者がどれほどいるでしょうか?また条件に関する曖昧な記載は、それだけで「雇用条件にルーズな職場なのでは?」「ブラック企業なのか?」など、不要な疑義を招きかねません。 できる限り、雇用条件は具体的に書いておくことをお勧めします。 なお、これは求人サイトに掲載する場合だけでなく、自院のHPに求人情報を載せる場合でも同じです。


(4)写真をたくさん載せる

百聞は一見に如かずという言葉の通り、言葉で「雰囲気の良い病院です」と書くよりも、図1のように懇親会や慰安旅行などの写真を載せる方が、正確かつ容易に病院の雰囲気が求職者に伝わるものです。そのため、多くのサイトでは写真を載せることができるプランは有料になっていたり、高額なプランほど多くの枚数を掲載できるようになっています。 一方で、無料でも多くの写真を掲載できる求人サイトもいくつかありますので、そのようなサイトをうまく活用されることをお勧めします。


(5)継続的に掲載する  

最近は、人が足りなくなってから慌てて求人をかけても、すぐには人が集まる時代ではなくなりました。そのため、繰り返し述べているように、日頃から継続的に求人情報を発信しておくことをお勧めしています。 上記で無料求人サイトを優先的に利用することをお勧めしたのも、固定費を気にすることなく継続的に掲載できるからです。



以上、求人サイトを利用する際のポイントについて解説しました。当サイト「ペットリクルート」は、多くの動物病院の経営サポートをする中で 生まれた動物病院に特化した求人サイトで、掲載料、成功報酬ともに一切無料のサイトです(もともとは会員病院様へのサービスの一環として開発したのでサイト単体の利益は度外視しています)。職種ごとに何件でも求人を掲載することができ、再掲載も何度でも可能ですし、こだわり条件や写真のレイアウトなども動物病院や求職者の生の声を参考にしながら作りましたので、ぜひお気軽にご利用いただければ幸いです。もちろん、ペットリクルート以外にも、魅力的な求人サイトはたくさんありますので、ぜひ使いやすいサイトを見つけていただければ幸いです。

採用ご担当者様向けのペットリクルートについての解説はこちらをご覧ください。
https://pet-recruit.com/kigyou.html

またペットリクルートの運営母体である動物病院経営パートナーEn-Jinでは、求人・採用に特化したスポットコンサルティングも承っております。
無料相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。
https://en-jin.co.jp/spot-recruit/